蝉もこの猛暑には命掛けである

semi01semi02semi03油蝉が煩く鳴き喚く歩道を通り過ぎようとしていたとき、歩道の隅には油蝉が仰向けになって蠢いている姿を発見した。通常は大木の幹にしがみつきながら、キンキンギャーギャーガーガーと云った声を鳴らしていくのが一般的だが、中には大木にしがみつく体力も失せたのか、歩道上に仰向けに転がってギャーギャー騒いでいる蝉に遭遇したという訳なのだった。

そんな姿に遭遇したおいらは、仰向けの蝉の背中を押して、くるっと反転させて、正常の地面に居る姿にかえしたのだが、中々蝉が飛び立とうとはしないのだった。ぜいぜいと飛び立とうという意欲は見て取れていたのでずっと見守っていたのだが、ついに飛び立つことが叶わなかったようなのだ。蝉もまたおいらたち人間以上に、この猛暑に対しては命掛けの様相なのである。

前橋のカレー専門店「ポンチ」の「オムレツカレー」

ponchi001故郷の上州前橋で、カレー専門店として有名なのが「ポンチ」である。上州国の前橋にはカレーの名店と云われる店舗が数店舗存在しており、そんな中でも旧市街地に在る専門店の「ポンチ」のカレーは、特別なる懐かしい思いに囚われてしまうのだ。

このたびはランチメニューの「オムレツカレー」を食したのだが、流石に懐かしい。今は亡きかつての前橋出身の詩人こと萩原朔太郎先生もかつてはこのポンチのカレーを好んで食していたということなのであり、おいらもそんな郷土の巨匠のエピソードに接して余計に味わい深く感じていたのだった。本日は何が其の要素だろうかと考えていたのだが、上州人はもちろんのこと日本人にとっての懐かしい日本のカレーが受け継がれていると云うことなのであろう。今回はおおよそ1年ぶりの来店だったが、やはり懐かしい思いは格別であった。

■レストラン ポンチ
群馬県前橋市千代田町3-3-18
027-231-2333

高崎パスタのグランプリメニュー

takasakiita01takasakiita02takasakiita03高崎パスタの人気店「カーロ」のパスタが20141年のグランプリを受賞したということで、隣町へと食べに行ったのだ。「群馬氷室豚のレモンクリームのカルボナーラ」という其のメニューは、カルボナーラなのにレモン味が効いたとてもユニークなスープに驚かされた。麺も生の平麺で、エスプリの効いたメニューに脱帽なのだ。

■カーロ
〒370-0826
群馬県高崎市連雀町25-1 寿ビル1F
027-326-8688

「蒟蒻と葱の炒め」は上州ならではの逸品メニューなのだ

konnyakunegi01
前橋の居酒屋で「蒟蒻と葱の炒め」を食した。上州こと群馬県の下仁田は全国一の蒟蒻の産地であり、低カロリー食材としての蒟蒻を使った料理メニューが豊富である。さらに下仁田葱も群馬県の特産品である。ポピュラーなのは蒟蒻の刺身や味噌おでんといったところだが、本場上州ならではのメニューとして紹介しておきたいのが「蒟蒻との葱の炒め」なのだ。食材として用いられているのは、刺身用の気取った蒟蒻ではなくて、その見た目も田舎風の、いわゆる灰汁色しており、これこそ蒟蒻色なのである。これを、上州特産の葱と味噌とで炒めて提供されるのが「蒟蒻の葱味噌炒め」なのである。けっして見た目は良くない。だがひとくち口にすると瞬く間に、あの灰汁のきいた蒟蒻本来の味わいにうっとりとした気分になること請け合い。まさしく蒟蒻は上州前橋で味わうに限るのである。

ミンミン蝉が煩い夏の真っ盛り

minminzemi01

今年の夏は両親の介護や見舞いやらで、実家のある上州前橋へと赴くことが多くなり、嘗てのおいらの夏期の青春時に在った環境や光景との接触にあたり、東京の生活では忘れかけていた夏体験を、青春時の想い出と共に再体験できたのである。例えば都市郊外の樹林密集地においては、ミンミン蝉の煩い鳴き声に囲まれており、父が入院する病院へと足を運ぶ度にそんな煩いミンミン蝉群の鳴き叫び声と相対峙することとなっているのだ。その昔は所謂夏季の風情として受け止めていたミンミン蝉だが、今時に相対峙してみれば、其の煩わしさは耳を劈くようにしており、都会生活の長いおいらにとっては一つの試練であると云えるかも知れない。ともあれ、これから後半生の人生を歩むに当っては、都会生活を脱却して、ミンミン蝉の煩わしさとも共生していくべきなのであることを自覚させている昨今なのである。

イタリアレストランでマルゲリータのランチ

margherita01上州の高崎で途中下車してランチ。意外にもイタリアンレストラで美味いマルゲリータのピッツァにありつくことが出来たのだった。其の素材はシンプルに、生地の上にはトマトソースにモッツァレラチーズと生のパジリコのみ。モッツャレラのとろける味が酸味の効いたトマトソースによくマッチしていて、見た目にも麗しく、鮮度の良いオリーブオイルの香りも相まって、口の中で四重奏の完成度の高いとろけるような味わいなり。宅配のピザでは決して此の様な感動を覚えることはないだろう。やはりピザはイタリアンに限るのである。

■PIZZERIA BACI
群馬県高崎市連雀町21-1 連雀町ビル 1F

丑の日の「登利平」の「うなぎ弁当」

unagi01
今年の二度目の丑の日に、施設に入所している母に「登利平」の「うなぎ弁当」を差し入れ。少し前にもうなぎを買って差し入れていたが、此処「登利平」のものは地元の名店のそれだけあって値段も少々高かったのだ。昼時に何時もの母の昼食に一品加えて、夏バテに立ち向かえたらという思いの代物だった。高齢の母の舌には少々固かったようにも見えたが、口に含んで「美味しいねえ」と一言発した言葉は、夏バテに効くだろうという期待を強くしていた。残りのものを味わった感想はといえば、少々硬くはあったが味が凝縮しており夏季の精力が付く食物の代表では在る。

個展最終日にF50号キャンバスを購入

exhibition14
本日はおいらの個展「小林活夫展 相貌」の最終日であった。搬出のため赤帽の車を頼んでいたので、余裕を持って早めに搬出作業を終えていた。余った時間でギャラリーの入ったショッピングセンターを散策していたのだが、同センター内に在る画材店の「世界堂」に入って、F50号のキャンバス2点を購入していた。近頃は8~20号程度の作品ばかりを描いていたが、少々大きな作品を手掛けたくなっていたからではあった。あまり広くない我が家のアトリエに50号キャンバスは結構な場所を占めるが、じっくり籠って制作するには大きめなキャンバスに向かうことが適当だと考えていたのである。夏が終わらないくらいの時季にはある程度の大作を仕上げたいと思っている次第なのである。

個展4日目は生ビールでお疲れの乾杯

「小林活夫展 相貌」がスタートして4日目となる本日は、ほぼ会場に居座って、会場を訪れる人達の相手に勤しんでいた。夕刻からは旧友のアキン氏が来場し、写真もバチバチと撮影してフェイスブックにアップしてくれたので、其のページをリンクしておきます。自分以外の人が撮影してもらった作品の写真が、此れほどリアルに目にすることが出来たことを感謝。

https://www.facebook.com/akin.tanaka?fref=nf

その後、アキン氏と美術教師の某女史と共に会場近くの居酒屋へと足を運び、暑い一日の終りの生ビールでの乾杯となっていたのだった。

「小林活夫展 相貌」に特設のポストを設置しました

exhibition13exhibition12「小林活夫展 相貌」がスタートして3日目となる本日は、ほぼ会場に居て、おいら自身の描いた作品群に囲まれて過ごしていた。まるでアトリエが移されたような空間が現出されたかのような錯覚に捉えられていたのであり、それはまた貴重な体験であった。

絵画を描くという創作制作の行為は極めて私的な行為であり、外界や他者との繋がりを稀薄にさせるが、こうした会場で、自身の創作物に囲まれて過ごすことは即ち、創作行為場の出前出張体験にも似ている。何時もの極私的創作の世界が、人間社会としての世間や人々に繋がっているという実感を与えてくれたのである。

ところで今回の展覧会会場に、ポストを設置したのでご案内しておきます。予めのギャラリー関係者たちとの打ち合わせにて、個人情報を保護すべきとの目的から、会場に芳名帳を置かないようにという申し立てがあったのであり、それに代わるものとしてのポストである。メッセージやご連絡等々は、展覧会会場にあるポストに投函していただきたいのであります。

■小林活夫展 相貌
Katsuo Kobayashi Exhibition Atmosphere

会期:
2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)