「小林活夫作品展 相貌」開催のお知らせ

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まだずっと先の話ですが、おいらの個展のお知らせです。この夏、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐのギャラリーで、「小林活夫作品展 相貌」を開催いたします。アクリル画を中心にして30点余の作品を展示する予定です。近くにお越しの際はお立ち寄りください。

会期:2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011
東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

前橋で「猫展前橋 NEKO-EXPO IN MAEBASHI」開催中

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帰省中の上州前橋で「猫展前橋 NEKO-EXPO IN MAEBASHI」というイベントに遭遇した。会場は4箇所あり、そのうちのメイン会場となる、前橋文学館3階ギャラリーに足を運んでいたのだった。

■前橋文学館
前橋市千代田町3-12-10
TEL 027-235-8011

多数の作家による猫を描いた作品が大量に展示されている。一言で云えば、猫好きのアーティストによる猫をテーマにして猫礼賛の展示会イベントと云った趣である。猫をテーマにしてアート作品を描くという試みはおいらもかつては行なっていたが、それが生涯のテーマになったことは無かった。それだけこのイベント出展者達の意気の強さは否応なく襲い掛かってくる。出店者の中に知悉の作家の名前は見当たらなかったが、前橋に限らず様々な場所にて同様の展覧会を開催しているようなのであり、改めて猫好きアーティストたちのネットワーク、および強固な猫好き愛好家たちの存在を感じさせていた。

「田辺誠一画伯展 かっこいい犬 ワンダーランド」を訪れてみたのだ

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渋谷のパルコでは「田辺誠一画伯展 かっこいい犬 ワンダーランド」が開催されている。

http://www.parco-art.com/web/gallery-x/exhibition.php?id=758

トレンディー派男優の田辺誠一氏がツイッター上にアップした犬の絵が評判を呼び、評判のついでに個展も開催してしまったといういきさつなのらしい。おいらは田辺氏のツイートをフォローしていることもなくて、つい最近まではブームの蚊帳の外に居たのであるが、こうしたブームの一端も興味津々。おいらも実はこの夏にかけては個展を開催する予定などもあり、視察の意味も込めて会場に足を運んだのだった。

パルコの地下に位置するギャラリーには、9割は超えるだろうギャルたちの熱気で蒸していたのであり、おいらを含めて男性陣の居場所は無いがごとくに居心地は良くなかったのである。そして肝心の田辺画伯の絵は、50号の大作をはじめとしてアクリル絵の具のメリットを活かして、クリアな色彩とともに、独自のキャラクター世界を展開していた。描かれたキャラクターはヘタウマ的特調を有するものではあり、ヘタウマ的の犬やらその他の動物の息遣いは感じ取っていたが、それ以上のギャルたちの発する熱気やらに圧倒されるばかりの絵画鑑賞の一幕であったのである。

上野の森美術館で開催中の「VOCA展2015」を訪問

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桜が開きかけたというニュースが踊る上野の「上野の森美術館」では「VOCA展2015」が開催されている。おいらは同展覧会を訪問したのだった。「VOCA展2015」では、全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などから推薦された作家34名が出品している。この中から今年は、「VOCA賞」として、小野耕石氏の作品「Hundred Layers of Colors」が受賞している。美術界において平面作品に対する毀誉褒貶が交錯する現状に対する一つのアクションとも云える同イベント、展覧会に接して、おいらもまた現代美術の現状における新しい課題とも云える現象に接していたのだった。

「アーツ前橋」にて「小泉明郎 捕われた声は静寂の夢を見る」展が開催

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おいらが帰省していた群馬県前橋市内の「アーツ前橋」では、昨日から「小泉明郎 捕われた声は静寂の夢を見る」という展覧会が開催されている。映像作家ととして活躍する小泉明郎氏の作品にスポットを当てた企画展である。副題には「捕われた声は静寂の夢を見る」とあるように、映像作家の特異な思い入れが反映された展示となっている。

小泉明郎氏についてはおいらはほとんどと云ってよいくらいに関心外であったのだが、わが国で注目される以前に米国内の美術界にて注目を浴びて評価されていたという、稀有な評価を浴びている作家だということである。

展覧会会場にて放映されてていた映像作品の多くは、戦時中の日本人の家庭におけるやり取りや、特攻戦士を義務付かれた若者のエピソードや独白、等々、戦争と人間の有様がテーマとして浮かび上がっていた。おいらはそれらの映像作品に接していながら、ほとんどの場面で違和感を抱いていたのだが、未だにその違和感の本質は見て取ることができないでいる。まずは冷静に、本日視聴していた小泉氏の作品群のイメージを反芻しながら、介錯と解釈とを進めていきたいと思う次第なのである。

http://www.artsmaebashi.jp/?p=4983

■アーツ前橋
〒371-0022 群馬県前橋市千代田町5-1-16 アーツ前橋
tel:027-230-1144

八王子市夢美術館にて「きかんしゃトーマスとなかまたち」展が開催中

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本日は「八王子画廊散歩」の最終日であり、おいらの会場の当番日でもあり、ほぼ終日は同企画展関係の作業で追われていた。そんな中でも、八王子夢美術館にて開催されている「きかんしゃトーマスとなかまたち」へと足を運んでいたのだった。

同「きかんしゃトーマスとなかまたち」企画展には、「八王子画廊散歩」の会場を回って全てのスタンプを押すことにより、無料で入場できるという特典が用意されていた。おいらもまたその特典を使って入場したという訳なり。ご存知「きかんしゃトーマスとなかまたち」とは、数年前まで我が国でも放映されていたアニメーションである。そもそもは、イギリスの架空の島ソドー島の鉄道で働く、顔と意志を持った蒸気機関車や車両たちと、それに関わる人々を描いた作品である。その原画を一同に介して展示されたのが、この企画展なのではある。

もっともおいらは当初からこの企画展に対して何の興味関心も抱くことはなかったのだが、やはりというのか「八王子画廊散歩」関係で無料入場できるというので、足を運んだという次第なり。子供向けアニメーションの原画展というだけでは、足を運ばせるに足る魅力があるとも思えなかった。

実際に足を運んだ同展覧会場にてもっとも興味を唆られたのは、原画作家が一人ではなくて、数名(3組4人)の画家が描いた原画が展示されているとうことだった。同アニメの原作者ウィルバートとの関係性は、同アニメーションの成立に関して重要な意味合いを有している。つまりは、原作者ウィルバートの恣意性において、原画作家たちが取捨選択されていたという事実に対して、おいらはある種の違和感とともに、アニメーション業界のある種の不条理を感じ取っていたと云うべきなのかもしれないのである。

■きかんしゃトーマスとなかまたち
2015.2.11~2015.4.5(日)
八王子夢美術館
〒192-0071
東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL. 042-621-6777 FAX 042-621-6776
月曜休館
http://www.yumebi.com/

八王子画廊散歩に出展した「月への階段」

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八王子画廊散歩に出展した作品の一つ。夢の中では月との対話を体験することの多くなったおいらなのだが、そんな対話の一つのシーン(光景)として脳裡に焼き付いてしまったイメージを描いてみたのがこの作品である。

月の妖精は何時の日だったかおいらに向けて、ここまで来るのは特別な君だけの階段を登って来るのが相応しい、等と挑発し、おいらはそんな挑発に乗っかって、月へと向かうおいらだけの道を我流で描いてみた。そうしたら自然とこうした光景が浮かび上がっていた。

 

今回出展した新作の「里山の夕暮れ」

今回の「八王子画廊散歩」に出展した作品のひとつが「里山の夕暮れ」という作品である。

おいらがかつての故郷にて見て聞いて体験していたころのイメージを象徴したくなって描いた作品である。深緑の色彩はおいらにとっては途轍もなく輝いていたこともあり、ラメ色やその他の輝く、このような深緑色による表現となっていた。

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 http://www.midori-kikaku.com/gallery/

「八王子画廊散歩」が本日スタート。今年のおいらは「KEIHO」

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA毎年この時期になると開催される八王子のアートイベント「八王子画廊散歩」が、本日スタートした。今回おいらが作品出展しているのは「KEIHO」というギャラリースペースである。

https://www.facebook.com/garousanpo

■KEIHO
〒192-0046
東京都八王子市明神町2丁目14−3‎
042-646-7421

漸く春日和となった本日は、搬入した後に早速、画廊散歩巡りへと繰り出していた。この画廊散歩は今年が18回目となり、地元八王子の美術作家の多くが参加するイベントでもあり、毎回少なからずの刺激を受けている。旧知の人達の作品を前にして批評し合うやりとりもまた楽しいものだ。

パナソニック汐留ミュージアムの「ジュール・パスキン展」を訪問

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都内汐留地域のパナソニック汐留ミュージアムでは「ジュール・パスキン展」が開催されている。パスキンという名前は、おいらが高校に入学して間もない頃にであい、特別な愛着を感じ取らされる、特別なアーティストの名前として刻まれていた。画に記された「Pascin」というサインは、ピカソの其れかそれ以上に優雅なサインとしてアピールしているくらいに特別な存在である。そして今また彼の作品に接して画家が描いた強烈な魅惑のあれこれが襲って止まないのである。

ジュール・パスキンとはブルガリア出身の、エコール・ド・パリ(=パリ派)の貴公子とも呼ばれた代表的な画家であり、彼の独特の画風は、画家が活躍していた当時のフランス・パリの世相を反映し、退廃的なムードが漂っている。画家が好んで通っていたという娼婦の館の関係者たちをモチーフにした素描もこの時代のパスキンらしさが現れている。特に1920~30年にかけての「狂騒の時代」と呼ばれる頃の作品には、その傾向を顕著にしている。「真珠母色の作品群」と称される彼の作風が開花したのもこの時代である。1930年に45歳にて自ら死を図ったというパスキンは、おいらを含めて未だに多くの愛好家たちの心を魅了して止まないのであった。

■ジュール・パスキン展
パナソニック汐留ミュージアム
〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 03-5777-8600
午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
2015年1月17日(土)~3月29日(日)
毎週水曜日休館
一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/15/150117/

武澤久師の「アヴィニヨンの妖精」

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先日購入した武澤久師匠のカード画集の中で、最も惹かれている作品が「アヴィニヨンの妖精」である。ご存知ピカソの代表的な作品「アヴィニヨンの娘たち」にインスピレーションを受けて制作された、130号の大作である。師は書いている。

-----(以下引用)
ピカソの26歳の時の絵である。アヴィニヨンはフランスの、日本でいう娼婦の街だそうだ。当時ピカソは売れっ子の画家であったが、この絵を発表した時は非難され、マチスも攻撃的だったとか。娘といいながら非常に暴力的な表現ではあるが、線の若さが、原始芸術の素朴な人間性に感動して自己に問いかけたのではないかという気がするのである。私はアヴィニヨンの娘を妖精として、愛情を込めて描くことにしたのである。
-----(引用終了)

線はまるく柔らかく、色彩は明るくおおらかに描かれている。ピカソの作風とは大きな距離を感じさせるが、師ならではのピカソの作品解釈が込められているものであろう。

武澤久師のカード画集「愛と平和」が届いた

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先日は前橋の「アーツ前橋」にて、恩師の武澤久先生の作品に接したのであり、武澤師の作品がこのところ気になって仕方がなかった。そもそもおいらが高校生の時に触れていた武澤師の作品はといえば、石膏デッサンやクロッキーの作品ばかりであった。勿論その時の師の作品はおいらにとっても芸術的真実に関する啓示的なものを示していたのだが、接する作品たちは限られていた。そんな中で調べていたところ、師のカード画集「愛と平和」が出版されていたことを知ったので、注文していたのだった。そのカード画集が本日届いた。一見したところ、葉書サイズのカード画集にプラスして師の言葉が添えられていた。一例で示すと、画家を志す人へと題して以下の言葉が綴られている。

-----(以下引用)

画家を志す人へ

絵画は平面に精神的な空間を構想し、いかに新しい生命感を生み出すかが問題。その基本は充分なデッサンの練習にある。基本なき運転は暴走する。芸術は人生において様々な洗礼を受ける中で、絶えず自らの在り方を問いかける道だ。ピカソは、“今日の私は昨日の私ではない”として、マンネリを戒めている。私は心して歩いてきたつもりだ。

-----(引用終了)

おいら自身も師の考えに共鳴して以来、師の言葉を心して歩いてきた一人ではある。今更ながらではあるが、師の影響力の強さを感じ取っていた次第なのである。

アーツ前橋「音色を奏でる絵画たち」展で師の作品に触れた

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前橋市内の「アーツ前橋」では、「音色を奏でる絵画たち」が開催されている。前橋市が収蔵する作品を中心にしながら、色彩や形がリズミカルな作品を展示しているというテーマに沿った企画展である。その展示内容はと云えば、パウル・クレーの水彩画の小品から始まって、ソニア・ドローネ、ジョアン・ミロ、難波田史男、等々の作品が展示されていたのだが、なかでも清水刀根、南城一夫、と云った、群馬県の前橋出身者や前橋市に縁のある作家たちの作品展示が中心である。

http://artsmaebashi.jp/

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそんな展示会場を回っていたおいらに飛び込んできたのが、武澤久さんの「永遠慕情」という作品であった。おいらが高校一年生の頃に学んでいた美術の教諭であり美術部顧問でもあり、おいらがお世話になっていた、云わば恩師と呼ぶべき師の作品であった。武澤師の「永遠慕情」という作品は、色と形のとても明確な筆致が特長的であり、現代絵画のエッセンスを示した作品としてもとても評価されるべき作品である。おいらが師に学んでからもう数十年が経つが、師の明確かつ現代絵画のエッセンスを込めた作品に触れて嬉しく思っていたのである。

高田渡さんの「ブラブラ節」を口遊みつつ上州路をブラブラ

紅白歌合戦を摘み聞きしていて思ったことだが、近頃の楽曲の歌詞ときたら、どれも彼もが言葉だけの作り事だらけだ。言葉だけの希望、飾りを纏った作り事、そんな曲ばかりが蔓延っている現代日本人の正月にとって、忘れられないのが、高田渡さんの「ブラブラ節」である。日本人の、日本人による、日本人のための、正月にふさわしい名曲と云って良い。



今年こそは本当に うんと働くぞ そしてああしてこうもする
うその行き止まりの大晦日 なった なった なった なった
大晦日が正月に なってまた おめでたくブラブラ

栄作はん どちらへお出かけはりまっか 何ぞボロイことおまへんか
ワタイもやっぱりその口や なった なった なった なった
世の中が不景気に なってどうして 又そうなるもんやブラブラ

物価が下がったからと 町へ出てみれば 暮らしが苦しくてやり切れぬ
困る困るの愚痴ばかり なった なった なった なった
失業者が多数に なってどうして 又どうなるもんかブラブラ

寒い寒いよ 今年は寒い 外米やラーメンばかり食ったために
こんなに寒さが身にしみるのか なった なった なった なった
人間が栄養不良に なってまた 薄着でブラブラ

(以下の歌詞省略)

上州に帰省したおいらは、そんな名曲を口遊みつつ、上州路をブラブラしたのだった。

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八王子夢美術館で清原啓子さんの銅版画作品に接する

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八王子夢美術館を訪れた。現在開催されている展示は「夢美エンナーレ入選作品展」である。以前にも取り上げた阿山隆之さんの作品が展示されているということを知り出かけたのである。何時もの大胆に動物を描く筆致に魅了されていたのではあった。さらには、常設展示のコーナーにて、銅版画作家の清原啓子さん作品に接することができたのでラッキーであった。夭折の銅版作家として八王子の美術関係者には名高い彼女の作品に接して、その途轍もなく凝縮された作品世界の襞に触れたのである。お勧めの展示会ではある。

■八王子夢美術館
http://www.yumebi.com/
東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL. 042-621-6777

ブリジストン美術館の「ウィレム・デ・クーニング展」を訪れた

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アーシル・ゴーキーやジャクソン・ポロックらと共にアメリカの抽象表現主義を先導したウィレム・デ・クーニングの展覧会がブリジストン美術館にて開催されている。日本初公開作品27点を含む全35点の作品が一同にかいした企画展であり、この機会を逃したら一生出逢えない作品たちに逢うべきと、遅ればせながらおいらも訪れたのであった。

http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

■ブリヂストン美術館
〒104-0031 東京都中央区京橋1丁目10番1号
月曜日休館
開館時間10:00〜18:00(毎週金曜日は20:00まで)

■ウィレム・デ・クーニング展
2014年10月8日(水)〜2015年1月12日(月)

先述したようにデ・クーニングが戦後のアメリカ美術界を先導した作家であることは確かなのだが、これまで彼の作品に直に接する機会は無かったと云って良い。画集やネットを介した其れらとは違い、ガツンと語りかけて来る作品群なのであった。

」「歌う女」「水の中の女」「青い眠の女」「茶色の髪の女」「風景の中の女」等々の作品たちがここ狭しと並ぶ。それら作品は、通常見かける女性像とはかなり異なり、もがれてバラバにされた女の部分らを、極めて乱暴にぶちまけられたようなイメージである。生涯を掛けてその「女」という代表的モチーフを追及し続けた稀有な作家がデ・クーニングなのだ。芸術家にとって「女」というテーマは、他に代えられぬ希少性、貴重性を持つテーマであり、女をテーマに生涯を捧げたデ・クーニングに天晴なのである。

世田谷美術館の「難波田史男の世界」展に圧倒された

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現在、世田谷美術館では「難波田史男の世界 イメージの冒険」という企画展が開催されている。

■世田谷美術館
東京都世田谷区砧公園1-2
TEL 03-3415-6011
月曜日および年末年始は休館

■難波田史男の世界 イメージの冒険
2014年12月6日~2015年2月8日

難波田史男という美術作家に強い関心を持ったのはつい最近のこと、桐生の「大川美術館」で彼の作品に接したことがきっかけだった。難波田龍起という抽象美術家の次男として育ち、32歳で不慮の事故に依り早世したという境遇とともに、何よりもそのペン画の自由闊達さ、固定観念に縛られないイメージの飛翔感、そして生涯に残した膨大な作品量、等々に魅了されたのである。

今回の特別展を観てまわり、その思いは一層強まった。特に彼の20代前半の作品群、「モグラの道(11点組)」「イワンの馬鹿(12点組)」「サン・メリーの音楽師(7点組)」には圧倒される思いがした。