奥羽線「峠」駅前茶屋で食べた「ずんだ餅」

奥羽線に乗って「峠」駅にて下車。駅前の「峠の茶屋」にて福島、山形地方に伝わる郷土料理の「ずんだ餅」を食べたのだった。

枝豆をつぶして砂糖などを混ぜて甘く味付けした「ずんだ」を柔らかな餅にまぶして出されていた。枝豆の香りがほのかに香る上品な餡がとても魅力的だ。賞味期限は短く日持ちしないのだが、そこがまた旅行者の人気の要因でもある。全国区にならない理由の一つといえよう。防腐剤入りの力餅など食べたくなるはずも無いのだから。

この「峠の茶屋」は創業明治27年。奥羽線の開業よりも古く、かつて峠を越えていく旅人を相手に、精のつく餅を提供した茶屋として親しまれてきた。「峠」駅構内では電車の発着時になると、駅弁スタイルで「峠の力餅」が売られている。今時珍しいローカル駅での光景である。

■峠の茶屋
〒992-1303
山形県米沢市大沢848