近頃「おっ!」と唸った海鮮メニュー。「さより」と「花咲蟹」

おいらは「さより」という名前の人物を2人知っている。ともに30歳前後の、いわゆるピチピチ肌がよく似合う、今を吾が世の春とばかりに謳歌している女性たちなのである。さよりの刺身を注文して出されたその姿には目を瞠った。まさに肌艶ピチピチ。口にすれば若肌の如き弾力ある歯ごたえなり。ピチピチ弾力にはしとどに酔い痴れたのである。味は淡白であるが見た目が◎(二重丸)なり。

真っ赤な身を晒すようにして店舗入口の棚に並んでいたのが、花咲蟹である。これを竹材による蒸し器で蒸して出された。いわゆる身の部分は多くは無いが、毛蟹よりも身を食しやすい。そして緑色に光って見える「みそ」の部分が、とても食しやすいのである。おいらはこんな高級食材がテーブルに出されて、とてもあせってしまった。程よい食べ方というものを知らなかったからである。まずは緑色した「みそ」に箸を伸ばして口に運ぶ。磯の味がしてくる。これが何よりの挨拶。