ファザコン政治の象徴、小沢一郎ガールの研究

小沢一郎の記者会見場では、テレビカメラを意識するかのように数名の「小沢一郎ガール」達が陣取っている。ガールと云っても歴とした国会議員なのであるが、立ち居振る舞いがまるで男性俳優に群がる追っかけギャル達にも似ていることから、自然とこのような呼び名が冠せられている。そんな小沢一郎ガールとしてメディアを賑わしている一人が、田中美絵子代議士だ。

田中美絵子
売れなかった過去には出版マスコミ界の仕事で生計を立てていたことがあり、数々のユニークな企画をものにしている。その後、「盲獣vs一寸法師」というエロス的(しかしながらマイナーな)映画にも出演した経験を有している。乳房を露出する彼女の出演するシーンは頗るエロい。まだまだ彼女の女優としての可能性は捨てがたいものがあり、おいらも大いに評価しているのである。その過去の履歴については自民党特捜班が暴露したが、「東京スポーツ」がスキャンダラスに取り上げたことによってマスコミの餌食にもなってしまった。そんな逆境にいても積極的にターゲットに当たるその姿勢は、他を圧倒している。だが何故、田中美絵子代議士は小沢一郎ギャルとなってしまったのか?

ふてぶてしい面構え、独断専行的な態度が、ある一定の取巻き連中にとっては「男らしい」「貫禄がある」「リーダーシップがある」等々の飛躍した評価となって、人格疑わしき類の支持者を集めていく。その結果として導かされるものはまさに、ファザコン政治そのものである。

「ファザコン政治」の特徴は、ある種のマインドコントロールが幅を利かすということである。そこから反面で、正当な批判力、判断力、実行力が阻害されていく。日本のビジネス社会、ある種の封建的な村社会によく見られる現象である。

むさ苦しい組織の論理を優先しようという姿、イメージが表出されている。こんな男に一国の最高権力者になって欲しくは無いということを、益々痛切に思うのである。

菅直人氏には「ファザコン政治の一掃」を公約に掲げてもらいたいものだが、だがそれをすれば党内亀裂が決定的になるだろうから、残念ながら現実的には無理かも知れない。