魚の串焼きは、居酒屋業界起死回生のメニューとなるのか?

魚介を串に指して焼くというシンプルなメニューが、増えているようだ。近頃は専門店までも登場しているらしい。

先日食したのは、海老、烏賊、帆立、鮭、シシャモ、鯖、キス、等々を串焼きにしたものだ。それぞれに焼き物として出される食材であり、調理法は軽く塩をふって炭火で炙るくらいのもの。それが一口ごとに多種類を味わえるのだから悪くない。理にかなったメニューである。

何故これまで、このようなメニューが無かったのかと考えてみた。基本的な調理素材として「焼き鳥」用の炭火焼器と炭があれば充分である。備長炭ならば良いのだろうが炭であれば事足りる。たとえ炭火でなくともガスの遠赤外線焼物器を使用しても、家庭のガスコンロでは出せない遠火焼きが可能だ。

それ以上に大切なのは、焼き方。すなわち熟練した職人による焼き加減である。焼き鳥屋、居酒屋といった関係店舗も売り上げが減少し、稼動しない炭火焼器を休ませているのもままならない。新しいメニューを考えざるを得なかったということかもしれない。