ヤモリが我家に住み着いた

梅雨に入るころになってから、よく「ヤモリ」を見かけるようになった。朝方、台所や風呂場の窓ガラスを這っている姿をよく目にする。はじめは恐るおそるその生態を観察していたが、よく見ると可愛らしい目つきや体つきをしていて、とても愛嬌のある生き物である。

4本の足の指には吸盤が備わっているので、壁や木の高いところまでするすると素早い行動が特徴的である。ハエや蜘蛛などの小動物を餌にして活発に動き回るのがこの季節のようだ。

もともと人間の生息範囲とヤモリのそれとは、特別な区分があった訳ではなく、人間や小動物のすむ所が生息範囲なのだ。

古より日本には、「ヤモリが家にいる間は、その家には悪いことがおきない」という言い伝えがある。この言葉を信じてヤモリとは良き隣人として生活していきたいと思うのである。