造反無理政局の行方5 悪夢の政局が押し寄せている

このサブタイトルでブログを記すのも最後かもしれない。あるいはもう1回くらいは機会が訪れるのかもしれないが、本日は菅直人総理が正式に辞意を表明し民主党の新しい代表を選ぶスタートの日となった訳であり、何か日にちの因縁を感じるのだ。かといって新しく選出される新代表、新総理に期待はおろか興味がある訳など毛頭無く、云わばこれがレクイエムの序章とでも云ったところだろうか…。

期待も興味も無いと記しながら、新代表が海江田万里有利と聞いては穏やかではあり得ない。小沢一郎の支持を取り付けたことで一躍トップランナーの仲間入りとみなされている。仮に海江田が新総理になったらば、脱原発に向かうはずのエネルギー政策の全てがご破算になることが目に見えている。何としてもそれだけは阻止したいという思いが強烈に湧き上がっている。小沢一郎に操られる海江田万里など悪夢でしかないことははっきりしている。

ここまで来たらもう菅総理の続投の芽は無くなったが、他にまともな候補は居ないのか? 他の誰でも脱原発の道程を進むしかないのだが、あまりにも信頼できない候補者ばかりである。

今のここに来て記すのが妥当かは判断しかねるが、菅総理がもしあの時(9/11以後の数日間)総理でなくて誰か別の人物が、例えば麻生太郎か安倍晋三などが居座っていたらと考えるとぞっとする。官邸で例えば「どんと構えて」動くことなく、ただただ東電からの報告を待っていたような馬鹿な総理が居たらとすれば、最早壊滅的な東北地方の原発汚染がもたらされていたことが明らかであろうからだ。

其の時東電の幹部が「撤退」という名の責任放棄を企図していたことは様々なメディアが報じているところだ。当時、自衛隊や消防隊が駆けつけて大変な尽力を傾けていたことは感服するばかりだが、ここに東電の人間が居ない、もっと云えば逃げてしまった状況を想像すれば、現在の復旧、復興どころか、更なる対原発の一手も打つことが出来ない状況がもたらされたことも在り得るのだ。ソドムの市への第一歩となった可能性がある。

菅直人がそんな東電の逃亡を阻止したことはもっと評価されるべきでる。麻生太郎か安倍晋三でなくて良かったと本当に考えているところなのだ。