土鍋で「筍の炊き込みご飯」を味わったのだ

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日本人でありながらこのところご飯食が減っていると自覚しているおいらである。ご飯が足りないのは日本の食文化の基本を蔑ろにすることと近しいのであり、そんな思いから炊き込みご飯作りに勤しんだという訳なのである。

筍(タケノコ)と云えば春を告げる食材である。竹林の中で険しい冬の季節を耐えた竹の子供たちが地中から生命の息吹を挙げて育ち行く、其の瞬間を収穫してしまうのだから、人間たちの業の深ささえ認識させる。春の息吹が食卓に上っていくという典型的な姿を筍は表している。それだからしっかりと土鍋でつくって食してみたかったのである。

サクサクとした筍の食感は、他の炊き込みご飯に比較して特別な感触であり、筍にしか表現出来ない春季独特の味わいなのである。