真夏日には宮崎風の「冷や汁」が有り難い

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春の季節を感じ取ることもままならないうちに、急激な真夏日が襲っている。道を歩くだけで汗がたらたら。汗っかきのおいらにはたまった季節ではない。そんな真夏日に有り難いのが「冷や汁」である。ご飯を入れた冷や汁も美味しいが、晩酌の友にはご飯の無い汁だけの冷や汁もまたいける。

冷やした胡麻味噌ベースの汁に、きゅうり、ねぎ、しそ、みょうが、大葉、豆腐、焼き鯵等々の具材が入っている。焼いた鯵の身が濃厚な出汁となって胃袋に染み入る。九州宮崎県の郷土料理だと持てはやされていた時期もあったが、なんてことは無い、夏野菜中心の具材を材料にしてつくられた、冷製味噌汁という、とてもシンプルで伝統的な料理なのだ。特別な料理ではないが、出汁の効いた味噌の深い味わいがポイントだ。猛暑の夏日だからこそ味わえる逸品メニューなのである。