小金井の名店「大黒屋」の煮込み&あしたば

久しぶりに武蔵小金井駅で途中下車して、「大黒屋」に立ち寄ったのです。この店のウリNo.1と云えば「煮込み」である。モツの量はほどほど控えめに。そして、豆腐、コンニャク、ジャガイモが取り入れられている。特にジャガイモは、この煮込みに無くてはならない必須の食材と云えるくらいに存在感を示している。半分くらいは煮崩れて形をなさないジャガイモ崩れだが、そんなジャガイモ崩れの甘さが優しく舌を包み込んでくるようだ。まるで和のシチュー感覚なのである。和の居酒屋メニューとしては想定外のメニューと云わざるを得ないのかも知れない。

久々に興奮冷めやらぬレポートになってしまいそうだが、2品目のメニュー「あしたばのおしたし」についても記しておきたい。

「あしたば」とは漢字で「明日葉」と書く。今日に摘んでも明日になれば葉をつける。それくらいに生命力に溢れた植物なのだ。大島などの伊豆諸島を主な生息地としている。伊豆諸島に旅したときにはこの「明日葉」を食べないという手は無い。というより、どの旅館、民宿を訪れても明日葉料理のオンパレードだそうだと聴く。東京で居酒屋メニューとして食べているくらいが、ほどほど結構なりということの様でもある。

久しぶりに訪れた「大黒屋」は4~5年前に改装して現在の店舗となっている。そしてもう一つの異なる点は、「ホッピー」がメニューに加わっていたことでもある。店員に尋ねてみれば、1年半ほど前に新規メニューに加わったということである。やはりホッピーブームは小金井の名店にまで届いているということなのだろう。