春の訪れを告げる「小鯛の酢漬け」

昨日に続き、春の訪れシリーズの第2弾である。

地元のいつもの居酒屋にて「小鯛の酢漬け」というメニューを味わったのだ。

小鯛とも或は桜鯛とも呼ぶ、稚魚から成魚へと育ちつつあれども未だ成魚とは云えないという、そんな成長期の鯛の刺身を酢漬けにしたものだ。成魚には無いピチピチした食感が魅力である。元々淡白な風味である鯛の身を、その成長途上の身を酢漬けにするのは、成長過程の鯛の身の弾力をほどよく引き締めている。些か大仰かもしれないが、日本料理の技が映える逸品といえよう。