冬のカニ味噌は何故に美味なのか

寒さが日増しにきつく感じる昨今なり。暖冬になるだろもうという長期予想あるようだが、それにしても冬を乗り越えるには相応の対処をする必要があるだろう。

閑話休題。ところで、寒気が増すにつれてカニが美味しさを増してくる。殊に毛蟹の味噌の美味さとくれば缶詰のキャビアを遥かに凌ぐものだと思われる。世界にカニの種類は多かれども毛蟹こそは美味一番の称号に相応しい食べ物だと云えるだろう。中国人の好物とされる上海蟹も、身や味噌の美味さから云えば断然毛蟹に軍配が上がる。上海蟹に大騒ぎする中国人の食生活は、ちとばかり鎖国的様相さえかぶってみえる。中華料理の「中華的」自大主義に翻弄されてはならない。北海道の毛蟹の、殊にカニ味噌の美味しさをもう1度噛み締めていくべきなのである。

掲載する写真については特別な毛蟹のものではない。何時かどこかで食べた「カニ味噌」というメニューを写し取っただけの代物であり、特段のカニ味噌なのではない。雑誌的には「写真と本文とは関係ありません」という注釈が必要かもしれない。