卯年の元旦に見た初夢の話

卯年の元旦、本日見た初夢は果たしてどのようなものだったのか? 改めて思い起こしてみる。

ぴょんぴょん跳ねているうさぎを追いかけて、何処か知らない街の古ぼけた建物に迷い込んでいたような気がする。果たして追いかけていた相手がうさぎであったか否かは定かではなく、別の動物か或いは人間のような生き物であったのかも知れない。追いかけっこを楽しんでいた余韻を、起き際に感じていたような気もする。

夢というものはまことに捉え難き代物であり、ひょいと両腕で掬ってみたと思えば、いつの間にかするりと逃れて逃げていってしまう。ぴょんぴょんと飛び跳ねていってしまった夢をまた追いかけようとすれば、ちゃっかり近くに寄り添って挑発したりする。追っては逃げ、逃げては追うの繰り返しである。

追いかけるという体験は決して悪くない。少なくもおいかけられるというイメージよりはずっとましであり、エネルギーの噴出から得られる充実感は貴重である。

リアルであれバーチャルであれ、追う対象を持ち得たとき、人間は若さを実感するものだ。リアルとバーチャルは往々にして敵対し、互いを潰しあう関係ではあるが、本日の初夢のバーチャル感をリアルな起床が潰さなかったのは幸いであった。

という訳で、本年卯年の初夢は、結構目出度い部類に入るのではないかと分析してみたところなのでした。