国家警察権力の内ゲバ的抗争が際立った映画「相棒Ⅱ」

正月くらいは完全な休暇をと願いつつ、ふと出かけたのは近くの映画館。「相棒Ⅱ」を鑑賞したのです。県下一とも目されるショッピングモール内にあるそのスペース界隈は、旧市街地の落魄れた様相とは異にしており、至極活況を呈していたのだ。

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映画自体の感想を述べるならば、まずは「Ⅰ」に比較してスケールダウンが明らかだったということだ。映画の筋書きのおおよそは、ほとんどが「警察庁」と「警視庁」との内部抗争を基本にして創作(即ちフィクションとしての非現実性として)されている。反面では内部抗争をリアルに描いたことで、とても評価する向きが多いとも聞いている。

両者取り入れてここで評価するならば、結局のところ、「リアルではあるがスケール的にはみみっちい」ということになるのだろう。実際にそのような印象を、シーンの至るところに感じていたものなのである。「警察庁」と「警視庁」という構図は、ある種の緊張感漂う関係性でありながら、でも実際には大きな根っこを両有している親身な関係性であることは否定できない。

そんな曖昧模糊とした「警察庁」と「警視庁」との関係性を素材として、デモーニッシュに描き切った映画だということが云えよう。この立場でのスケール云々については緒論あるということなのだ。